米国経済の重要経済指標一覧

ここでは米国経済を分析する上で重点的に見るべき指標を掲載しています。

・失業保険申請件数関連 新規失業者保険申請件数は毎週発表されていることに加えて、米国企業は環境が悪化するとすぐにリストラを行うため、米国の経済状況の良し悪しを測る上で速報性が高い指標です。また雇用増加が再開されると継続失業保険受給者の減少も見られるため、こちらも景気の方向性を見る上では役に立つ指標です。
・FRBバランスシート金額 不況の中でもリスク資産相場が上昇する要因として中央銀行による資本市場への資金注入が挙げられます。中でもFRBの量的金融緩和は絶大な威力があり、状況のウォッチは有用です。ただし、FRBはバランスシートを変化させる前に既に市場との対話を通じて・あるいはFOMCにて施策を発表するため、やや後追い指標になります。
・MMF残高推移 MMFは実質元本が保証された安全資産としての位置づけであり、MMF残高の推移は足下の金融環境が緩んでいるのか引き締められているのかを測る上で重要指標となります。一般的にMMF残高が減少している間は資金がリスク資産に移動しているため相場の上昇確率が高いと見られます。
・住宅関連指標 住宅は米国経済において最も大きなウェイトを占める産業で、ここの状況良し悪しでほぼ米国経済の状況が決まっているといっても過言ではありません。単に販売件数だけでなく、価格動向や、買う際にはほとんどの人がモーゲージを借りるためモーゲージ金利の動向を見ることも有用です。
・消費関連統計 消費好きな米国民の消費行動はまず小売統計に出ると言われています。ただし統計によっては後に改定が大量に入ってしまい、以前の数値が全く違う数値になっていたりということもあるので、やや他の速報性や信頼性の高い重要経済指標と比べると信頼性の低い指標となっています。また米国の輸入は世界へのドル供給とリンクしているため、米国外資産の動向にも大きな影響を与えます。

・ISM製造業・非製造業景況指数

米国の製造業およびサービス業の景況感を表す重要指標。特にISM製造業景況指数は月初第1営業日に発表されることから、その後の統計を占う上でも参考にされる重要指標です。

・S&P500関連指標

S&P500の配当利回り、PER、シラーPERのデータを掲載しています。

・NAAIM指数

NAAIM指数とその細かい内訳データを掲載しています。

・メガ債券ETF空売り動向

HYG・LQD・TLTの空売り動向から市場の状況を把握しようと試みています。

ちなみに米国経済の状況はどのように読み解けばよいのかは下記リンク先にあるnoteにてまとめさせていただいているので、興味のある方はご一読ください。

投資の役に立つ統計から米国経済の状況を読み解く方法

 

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