・米国社債市場動向

米国社債の対国債上乗せ金利の過去1年分の推移です。(単位は全て%)
もっと長期間でみたい方はこちらの週間データページをご覧ください。
一般的には社債市場はほぼ機関投資家の取引で占められている上に、債券投資家とやや長期目線で取り組むプレーヤーが多いことから、普段は大きく動かないものの、大きく下落している時は機関投資家にダメージが行くようなリスクオフが発生していることを意味しています。

下記グラフについて
・凡例部分をクリックすると表示できる項目を変更できます。
・グラフ上でドラッグすると表示範囲が変更できる機能も付けました。スマホでも表示範囲変更可能です。
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「格付け別上乗せ金利(1年分)」

・投資適格

・ハイイールド

「各格付けの特徴について」

・AAA~AA格
どのような経済変動が起きたとしても返済が可能と思われている銘柄群になります。
特にAAA格は社債の世界では数社しかなく、何が起きたとしても潰れることはないと見られています。

・A格
AAA~AA格と比べるとやや見劣りするものの、基本的に大きい経済変動が起きたとしても潰れることはないと見られています。
ただし大型M&Aや経済の構造転換など起きると短期間で信用力が落ちる銘柄がごくまれに起こることがあるゾーンでもあります。

・BBB格
投資適格の中で最も低いランクの格付け。


・BB格
一般的にこのBB格以下の格付けの社債発行体はハイイールド債(別名ジャンク債)と呼ばれ、高利回りを提供してくれる代わりにデフォルト率が投資適格と比べると高いゾーンになります。
ただハイイールドとは言われるものの、BB格程度であれば経済の大きな変動や企業自体がチョンボをしなければ基本的には借入資金を返済できる銘柄と見られており、すぐに債務不履行に陥るとまでは見られていない銘柄がほとんどです。

・B格
ハイイールドの中でも返済できると思われている銘柄が取得する最低格付け。
経済の大きな変動や企業自体がチョンボをしなければ借入資金を返済できると思われる銘柄ですが、その根拠となるキャッシュフローや財務状態が非常に不安定で、ちょっとしたきっかけで債務不履行に陥る可能性が高い銘柄になります。

・CCC格以下
ほぼデフォルトしているor債務再編交渉中の銘柄になります。
基本的に元本が満額で返済されるとは思えない銘柄しか存在しない格付けゾーンです。