CBOEで公表されているプットコールレシオの推移をグラフ化しています。
ただし、レシオだけを見てもきちんと相場を把握できないと個人的には考えており、実際のプットコール建玉の確認も必要。
レシオの計算に使われている実際の建玉推移についてはこちらのページを参照。
<総合>
よく市場解説などで注目されているプットコールレシオだが、総合だけでなく様々なタイプのプットコールレシオがあるので、全てに目を通してみることをお薦め。
総合のレシオはあくまで方向性の目安程度の見方に留めた方がよい。
<インデックス>
リスクオフ時に上昇、リスクオン時に低下すると言われているが、常にプットもコールも一定需要があるということでこの指標だけではやや相場を判断しづらい。
実際の建玉推移を見た方が相場の状況判断をしやすい。
<ETF>
リスクオフ時に上昇、リスクオン時に低下がインデックスプットコールレシオよりもはっきり見えていて扱いやすい。1を大きく割れる水準はやや相場に過熱感があると見てよさそう。
<個別銘柄>
ロビンフッダーが大挙して押し寄せているということもあり、過去と比べて大きくコール買いに偏っている状況が続いている。個別銘柄プットコールレシオが上昇している時はコール買いの勢いが弱まっているので単純にリスクオフと考えてよい。
実際の建玉推移を見るといかに個別銘柄コール買いがブームになっているかを確認することができる。
<VIX>
リスクオフ時に急激に上昇するが、ちょっとした思惑で動きやすい指標。
ただし、驚くほど相場が動いている時はVIXプットにも同時に大きく買いポジションが動くこともあるので、レシオだけでなく実際にどれだけの実金額が動いているかの確認が重要。
<SPX>
SPX先物の水準感・先行き動向で動く。
相場に過熱感が出てくると低下しやすく、一定水準を割ってくると利益確定の目安にしやすい。